本記事のリンクには広告が含まれています。
フトアゴヒゲトカゲの爪の切り方 | 伸びすぎや爪飛びの対処方法
フトアゴヒゲトカゲは本来、硬い地面や岩場を歩いているため自然と爪が削れていきます。
しかし飼育下のフトアゴヒゲトカゲは自然と爪が削れることがないため、放っておくと爪が必要以上に伸びてしまいます。
爪が伸びたまま放置しておくと、フトアゴヒゲトカゲにとって悪影響があることをご存知でしょうか?
いやだ!
そこでこの記事では、フトアゴヒゲトカゲの正しい爪の切り方を解説します。
フトアゴヒゲトカゲの爪が飛んでしまったときの対処方法もあわせて解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
フトアゴヒゲトカゲの爪を切る理由
フトアゴヒゲトカゲの爪が過剰に伸びたまま放置するとさまざまなデメリットがあります。
- つま先が左右に傾いてしまう
- 正常に歩行できなくなる
- 正常に登ることができなくなる
- 飼育者の肌を傷つけてしまう
- 爪が飛びやすくなる
「爪が長いほうが岩や木に登りやすいから切らなくていい」との意見もありますが、これは間違いです。
爪の伸びすぎがフトアゴヒゲトカゲに与える一番の悪影響は、指先が左右に傾いてしまうという点です。
指先が傾いてしまうと地面に対してしっかりと踏ん張ることができなくなります。それは地面だけでなく壁や木に対しても同じで、歩行だけでなく木登りにもしにくくなってしまいます。
困る!
もちろんハンドリングをしたときに伸びすぎた爪が飼育者の肌を傷つけてしまうという理由もありますが、何よりフトアゴヒゲトカゲのためにも定期的な爪切りを推奨します。
フトアゴヒゲトカゲの適切な爪の長さ
ちょうどよい長さの爪
フトアゴヒゲトカゲにとって適切な爪の長さは言葉で表現するのが難しいですが、この写真くらいです(笑)
この写真のように爪がほどよい長さであれば、指先が左右に傾かず地面に対して垂直に踏んばることができます。
伸びすぎている爪
こちらはフトアゴヒゲトカゲにとって伸びすぎている爪の長さです。
これは明らかに伸びすぎのため、指先が左右に傾いてしまい地面に対して垂直に踏んばることができません。
フトアゴヒゲトカゲの爪の切り方
爪を切る場所
図のようにフトアゴヒゲトカゲの爪のなかには「クイック」と呼ばれる部分があります。
ここには神経と血管があるため切らないように注意して、爪のくぼみを目安にそれよりも爪の先を切るようにしましょう。
爪を切る角度
爪を切る角度はフトアゴヒゲトカゲが歩くときに、地面に対して平行になる角度で切るようにしましょう。ただ、そこまで厳密になる必要はありません。
爪を切るときのおすすめスタイル
いざフトアゴヒゲトカゲの爪を切ろうとすると、じっとしてくれずに爪を切れないときもあると思います。
そんなときにおすすめなのが、立てた膝の上にフトアゴヒゲトカゲを乗せてうしろから爪を切るスタイルです。
膝につかまっているので安心するのか暴れていたフトアゴヒゲトカゲも大人しくなることがあるので、爪切りに苦労している人はぜひお試しください。
ちなみに我が家では爪切り後に、爪割れ防止のためにヤスリで整えています。
フトアゴヒゲトカゲにおすすめの爪切り
はっきりいってしまうと、爪が切れればなんでもいいです。
たださまざまな爪切りを使ってみた結果、ニッパータイプの爪切りがもっとも切りやすく、人間用の爪切りがもっとも切りにくかったです。
我が家ではニッパータイプの爪切りを使っていて、トゲオアガマの爪もこれで切っています。
ただニッパータイプの爪切りは先が尖っているので、フトアゴヒゲトカゲが暴れたりすると怪我をさせてしまう恐れがあるので取り扱いには十分気をつけましょう。
フトアゴヒゲトカゲの爪飛び
活発なフトアゴヒゲトカゲはとても爪が飛びやすく、爪切りをしていたとしても飛ぶときは飛んでしまいます。
我が家でも活発だったギドラ氏は3本も爪が飛びました。またどんぐり氏も爪が飛んだのですが、不思議なことにまた生えてきました。
むむ!
爪が飛んでも日常生活には支障ありませんが、出血や化膿しているときは動物病院で軟膏を処方してもらいましょう。
我が家では動物病院で処方された「ゲンタシン軟膏」を常備しています。
なんか見たことあるな…と思っていたら、僕が怪我をしたときに処方された軟膏とまったく同じものでした!
ちなみにゲンタシン軟膏は市販されていないため、薬局で買える「テラマイシン軟膏」などで代替している爬虫類飼育者もいるようです。
また脱皮不全を原因とする爪飛びや指飛びとなるとまた話が変わってきますので、その場合は速やかに獣医さんに相談してください。
まとめ
フトアゴヒゲトカゲの爪切りは犬や猫よりも難しいように感じますが、細かい作業に適した爪切りを使用すればそう難しくはありません。
しかし、のんびりやっていると生体が暴れて傷つけてしまう恐れがあるので、躊躇せずテキパキと作業するのがポイントです。