フトアゴヒゲトカゲの餌

フトアゴヒゲトカゲの餌 | 昆虫・野菜・フードの種類と与える量や頻度

本記事のリンクには広告が含まれています。

フトアゴヒゲトカゲについてもっと詳しく知りたい人は「フトアゴヒゲトカゲの飼育方法 | 初心者も安心の飼い方ガイド」をご覧ください。

古い情報や1部のソースのみを鵜呑みにせず、幅広く情報を集めて自分なりに飼育方法をアップデートしていきましょう。
※この記事の内容も日々アップデートしていくのでブックマークをおすすめします。

フトアゴヒゲトカゲにはどんな餌(エサ)を与えればいいかご存知ですか?

どんぐり氏

コオロギ?野菜?フード?

どれも正解ではありますが、何も考えずに餌を与えるのはとても危険です。

なぜならフトアゴヒゲトカゲは、ベビー・ヤングアダルト・アダルトと成長ステージによって給餌方法を変える必要があるからです。

フトアゴヒゲトカゲはコオロギなどの餌昆虫が大好物ですが、アダルトのフトアゴに昆虫ばかり与えていると肥満になるだけでなくもっと恐ろしい病気になる危険性もあるんです。

きなこさん

それはいやだ!

そこでこの記事では、フトアゴヒゲトカゲに与えてもよい餌の種類や、量や頻度など適切な給餌方法を詳しく解説します。

すでにフトアゴヒゲトカゲを飼育している人も、再確認のためにぜひ最後までご覧ください。

目次

フトアゴヒゲトカゲに適切なCa:P比

フトアゴヒゲトカゲに与える餌にはさまざまな栄養素が含まれています。

もちろんすべての栄養素に役割があり大切な要素ではありますが、そのなかでもとくに重要なのがカルシウムです。

カルシウムが不足すると成長期に骨格形成異常クル病(代謝性骨疾患)になる恐れがあります。

またカルシウムと同時に着目したいのがリンです。

リンも必要な栄養素ではあるものの、カルシウムの吸収を妨げる働きがありカルシウムとの比率(Ca:P比)が重要だといわれています。

植物食の爬虫類3:1〜6:1
雑食の爬虫類2:1〜3:1
動物食の爬虫類1:1〜2:1
爬虫類に適切なCa:P比の目安

爬虫類にとって理想的なCa:P比についてはさまざまな見解がありますが、フトアゴヒゲトカゲの場合はおおよそ2:1(Ca:P)あたりを目安にすればよいでしょう。

餌の栄養素からCa:P比を計算し、カルシウムが少ない場合はカルシウム剤を添加することで補いましょう。

カルシウムの吸収にはビタミンD3が必須となります。

フトアゴヒゲトカゲに与える餌昆虫

コオロギを食べるフトアゴヒゲトカゲ

コオロギ・デュビア・ミルワームなどの餌昆虫はベビー〜ヤングアダルトの成長期の主食になります。

フトアゴヒゲトカゲはどの昆虫にも食いつきがよく嗜好性は抜群です。

また野生下で昆虫を追って捕食しているフトアゴヒゲトカゲにとって、狩猟本能を維持するためにも餌昆虫は必須といってもいいでしょう。

下記表は主要な餌昆虫の栄養素を複数の文献からかき集めてまとめたものです。

スクロールできます
昆虫名Ca:P比カルシウム(mg)リン(mg)カロリー(kcal)水分(g)タンパク質(g)脂質(g)灰分(g)
イエコオロギ0.1440.729.514069.220.56.81.1
フタホシコオロギ72.418.86.51.2
デュビア0.0474.8175817062.623.58.01.8
レッドローチ0.2238.517616069.119.0101.2
フェニックスワーム2.6293435619961.217.514.03.5
ミルワーム(幼虫:小)0.0616.928520661.918.713.40.9
ジャイアントミルワーム0.0717.723724257.919.717.71.0
シルクワーム0.0717.723767.482.79.31.41.1
ハニーワーム0.1224.319527458.514.124.90.6
※100gあたりの含有量の目安

Ca:P比をみればわかりますが、ほとんどの餌昆虫はカルシウムの含有量が少ないためカルシウム剤の添加は必須です。

必ずガットローディングを!

餌昆虫にはフトアゴヒゲトカゲが食べる野菜やフード(人工飼料)を与えて、常に栄養満点の餌昆虫をストックしておきましょう。

コオロギ

フトアゴヒゲトカゲの餌昆虫として定番のコオロギは、高タンパク・低脂質で栄養バランスに優れ嗜好性も抜群です。

爬虫類ショップだけでなく、アクアリウムショップでも販売していることが多く入手しやすいのも人気の理由です。

生き餌として販売されているコオロギは『ヨーロッパイエコオロギ』と『フタホシコオロギ』の2種類で、それぞれ異なる特徴があります。

この2種類のコオロギの違いや特徴は「ヨーロッパイエコオロギとフタホシコオロギの違い」で詳しく解説しています。

コオロギは生き餌として優秀ですが、飼育環境が適切でないと臭いが気になったりアンモニア中毒でバタバタと死んでいく恐れもあります。

餌用コオロギの飼育方法とストックケースの作り方」ではコオロギを死なせることなくストックできる飼育ケースの作り方や、コオロギの適切な飼育方法を詳しく解説しています。

また、オスのコオロギは成長するとめちゃくちゃうるさいです。

壁が薄いマンションやアパートだと苦情につながるくらいうるさいので、心配な人は「餌用コオロギの鳴き声がうるさいときの対策方法」で解説している対策方法を試してみてください。

もし近所にコオロギを売っている店がない場合は通販でも購入可能です。

コオロギは自宅で簡単に繁殖することができるので、少しでも節約したいという場合は「コオロギの繁殖方法 | 産卵床の作り方や孵化させるコツなど徹底解説」を参考に繁殖に挑戦してみましょう。

冷凍コオロギ・乾燥コオロギ

虫が苦手で生きたコオロギを与えるのが難しい場合は冷凍コオロギ乾燥コオロギを与えましょう。

我が家ではレオパ用に生き餌で有名な月夜野ファームの乾燥コオロギ「イエコドライ」と「フタホシドライ」を常備しています。

デュビア

コオロギに次いで人気のあるのがデュビア、いわゆるゴキブリです。

ゴキブリと聞くと黒光りした素早いアイツを連想しますが、餌用のデュビアは全く別物。

どちらかというとダンゴムシに似ています。

高タンパク・低脂質でコオロギと同じくメインの餌昆虫としても優秀で、動きが鈍くコオロギのように跳んだりしないのでストックケースから脱走する恐れはありません。

また水切れに弱いコオロギに比べて非常にタフでストックしやすく、ビジュアルに問題なければ初心者にもおすすめです。

レッドローチ

こちらもゴキブリ。デュビアよりもTHEゴキブリっぽいビジュアルです。

コオロギやデュビアよりCa:P比は優れていますが、それでもカルシウムの添加は必要です。

デュビアに比べてやや臭いはあるものの、成長スピードが早いので繁殖もしやすいです。デュビアのようにタフなので初心者にもおすすめです。

フェニックスワーム(アメリカミズアブの幼虫)

フェニックスワームは餌昆虫のなかでは抜群のCa:P比を誇ります。

成長期のフトアゴヒゲトカゲにはとても適している餌昆虫といえますが、高カロリー高脂質なのでアダルト以降の与えすぎには注意が必要です。

我が家でもおやつとして与えていますが、成虫になると厄介なので乾燥した「バグプレミアム」を常備してます。保存期間も長くコオロギの餌としても使用できるため、ガットローディングにもおすすめです。

また乾燥したままだと割れて粉々になってしまったり吐きだしてしまうことがあるため、お湯や水でふやかして与えるのがおすすめです。

GEX EXOTERRA(ジェックスエキゾテラ)

ミルワーム(ジャイアントミルワーム)

ミルワームはチャイロコメノゴミムシダマシやコメノゴミムシダマシの幼虫で、嗜好性が高くフトアゴヒゲトカゲには人気です。

ただ、Ca:P比も悪く高脂質なのでアダルトには不向きです。

ミルワームのデッカイ版ジャイアントミルワームも人気ですが、皮が硬くて消化しにくく、生きたまま丸呑みして胃袋を食い破られた例もあるようなので、頭を潰して与えるのが安全です。

シルクワーム

カイコの幼虫でほかの餌昆虫に比べて水分量が多いのが特徴ですが、餌となる桑の葉の入手が大変です。

桑の葉は爬虫類の餌としても非常に優れているので、桑の葉が手に入るなら直接フトアゴヒゲトカゲに与えたほうがよさそうです。

ハニーワーム

釣り餌のぶどう虫の別名で、ミツバチの巣のなかで蜂蜜を食べて育つ蜂蜜蛾の幼虫です。

とても高脂質・高カロリーなので、拒食気味の生体や出産前後のメスの体力回復におすすめです。

フトアゴヒゲトカゲに与える野菜

野菜を食べるフトアゴヒゲトカゲ

フトアゴヒゲトカゲは成長にあわせて昆虫中心から野菜中心の食生活に切り替えます。

野菜は栄養摂取と同時に水分補給もできる重要な餌ですが、早い段階で野菜に慣れさせないとアダルトになっても食べない場合もあるので、ベビーの頃から野菜に慣れさせておくと安心です。

また、野生下のフトアゴヒゲトカゲは食物繊維が豊富で低タンパク質、Ca:P比が高い植物を食べていますが、飼育下で与える野菜は全般的に食物繊維が少なく高タンパク質、Ca:P比が低いものが多いです。

雑食性のフトアゴヒゲトカゲにとって食物繊維の不足は下痢などの症状を引き起こすため、食物繊維が豊富な野草を積極的に餌に加えCa:P比の低い野菜についてはカルシウム剤を添加する必要があります。

野菜の与え方は飼育者によって変わりますが、今回は一例として我が家での野菜の与え方を解説します。

メインとなる野菜

基本的にスーパーや八百屋などで通年入手できる、Ca:P比の高い野菜をメインとしています。

スクロールできます
野菜名Ca:P比カルシウム(mg)リン(mg)カロリー(kcal)水分(g)タンパク質(g)食物繊維(g)炭水化物(g)
小松菜3.8170451494.11.51.92.4
チンゲン菜3.710027990.60.61.22.0
葉大根4.0170431892.62.02.63.3
水菜3.3210642391.42.23.04.8
※100gあたりの含有量目安

下記の野菜は季節によってあるときとないときがありますが、栄養価が高いので見つけたときは積極的に餌に加えています。

スクロールできます
野菜名Ca:P比カルシウム(mg)リン(mg)カロリー(kcal)水分(g)タンパク質(g)食物繊維(g)炭水化物(g)
カブの葉3.8170451494.11.51.92.4
大根の葉3.710027990.60.61.22.0
モロヘイヤ4.0170431892.62.02.63.3
※100gあたりの含有量目安

サブの野菜

バリエーションを増やして栄養の偏りを防ぐため多種多様なサブの野菜を餌に加えています。

スクロールできます
野菜名Ca:P比カルシウム(mg)リン(mg)カロリー(kcal)水分(g)タンパク質(g)食物繊維(g)炭水化物(g)
サニーレタス2.166311694.11.22.03.2
アシタバ1.065653388.63.35.66.7
サラダ菜1.156491494.91.01.82.7
リーフレタス1.458411694.01.41.93.3
豆苗0.634612790.93.83.34.0
オクラ1.692583090.22.15.06.6
※100gあたりの含有量目安

メインの野菜に比べてCa:P比が低いのでカルシウム剤を忘れずに添加しましょう。

彩りのための野菜

スクロールできます
野菜名Ca:P比カルシウム(mg)リン(mg)カロリー(kcal)水分(g)タンパク質(g)食物繊維(g)炭水化物(g)
カボチャ0.520424986.71.62.810.9
ニンジン1.128263989.10.72.89.3
菊の花0.822282791.51.43.46.5
※100gあたりの含有量目安

フトアゴヒゲトカゲはカラフルな食べ物への嗜好性が高いので、彩りのために加えています。

フトアゴヒゲトカゲは食べたいものだけ食べるという技をもっているので、できるだけ細かく刻みほかの野菜とよくミックスするのがおすすめです。

与えてはダメな野菜

市販されている野菜のなかにはフトアゴヒゲトカゲに与えてはいけないものや、与えすぎに注意すべきものもあります。

与えてはいけない野菜
  • 玉ねぎ
  • ネギ
  • ニンニク
  • アボカド
  • ほうれん草
  • 芽キャベツ
  • きのこ
  • ダイオウ
  • セロリ

爬虫類にとって毒性のある野菜、カルシウムの吸収を妨げるシュウ酸を多く含む野菜ゴイトロゲン(甲状腺腫誘発物質)が多く含まれる野菜は与えないようにしましょう。

ゴイトロゲン(甲状腺腫誘発物質)はアブラナ科の野菜に広く含まれているため、フトアゴヒゲトカゲを飼育するうえで完全に避けることはできません。

その影響を最小限におさえるためにも、偏った与え方は避けて可能なかぎりさまざまな野菜をミックスしてバランスよく与えましょう。

野菜にも水分補給を

水に浸した野菜

野菜はフトアゴヒゲトカゲにとって重要な水分補給源です。

購入直後の野菜は鮮度抜群なので十分な水分を含んでいますが、日に日に鮮度は落ちてしまい水分量も減っていきます。

そこでおすすめなのが、野菜の水分補給です。

野菜をカットしたあとに水を入れたボウルに30分くらい浸けおきするだけで、かなりみずみずしさを取りもどします。

また完全にしなびてしまった野菜の場合でも、「しなびた(しおれた)小松菜をシャキッと復活させる方法」で解説している方法を使えばみるみるうちに復活させることができます。

フトアゴヒゲトカゲに与える野草

野草は採取できる場所や季節が限られていますが、食物繊維が豊富に含まれているので積極的に与えるようにしましょう。

野草名採取できる季節与える部位
オオバコ春〜秋
セイヨウタンポポ通年葉・花
カラスノエンドウ春〜夏
シロツメクサ春〜秋葉・花
ナズナ冬〜夏
菜の花葉・花
アカツメクサ春〜秋葉・花

ほかにもフトアゴヒゲトカゲが食べることができる野草はありますが、なかには有毒な野草も存在します。

リクガメの飼育者などを参考に安全な野草だけを採取して与えてください。

また、採取場所にも注意が必要です。

避けるべき採取場所
  • 排気ガスが常に当たっている場所
  • 除草剤が散布されている場所
  • 犬や猫のトイレになっている場所 など

これらの場所は必ず避けて野草を採取しましょう。

フトアゴヒゲトカゲに与える果物

フトアゴヒゲトカゲは果物が大好物で嗜好性は抜群です。果物はビタミンが豊富ですがカロリーや糖分も高いので、与えるとしてもたまに与える程度にしておきましょう。

スクロールできます
果物名Ca:P比カルシウム(mg)リン(mg)カロリー(kcal)水分(g)タンパク質(g)食物繊維(g)炭水化物(g)
バナナ0.26278675.41.11.122.5
リンゴ0.7345784.10.11.415.5
キウイ1.033325384.71.02.513.5
イチゴ0.517313490.00.91.48.5
※100gあたりの含有量目安

与える量は餌全体の5〜10%程度にし、肥満気味のフトアゴヒゲトカゲには与えないようにしてください。

また果物の味を覚えてしまうと野菜を食べなくなったり、虫歯や糖尿病のリスクもあるので要注意です。

フトアゴヒゲトカゲに与えるフード(人工飼料)

フトアゴヒゲトカゲのフード(人工飼料)

フード(人工飼料)にはフトアゴヒゲトカゲに必要な栄養素がバランスよく含まれていますが、メインの餌にはおすすめできません。

嗜好性も高く給餌も楽なのでメインの餌にしてしまいがちですが、あくまで生き餌と野菜を与えることができない場合の代替餌と考えています。

海外の爬虫類専門家と獣医による「フトアゴヒゲトカゲをフード(人工飼料)だけで1年間飼育する実験」では、過度の太り過ぎや繁殖プロセスへの弊害なども報告されています。

フトアゴヒゲトカゲは本来の餌昆虫を追い回して捕食しています。その狩猟本能を忘れさせないためにも、動物性タンパク質は餌昆虫から摂取できるように心がけましょう。

ただし成長期や病後・拒食時の栄養補助、生き餌や野菜がないときの代替餌としてはとても優れているので、必要に応じて適切なフード(人工飼料)を使いわけましょう。

ゲルタイプ

ゲルタイプのフード(人工飼料)はベビーの給餌におすすめです。

ゲルタイプで有名なのが「グラブパイ」です。昆虫粉末を75%配合しているので昆虫が苦手な人におすすめですが、粉状で販売しているのでちょっとした調理が必要です。

アダルトのフトアゴヒゲトカゲには同メーカーの「ベジバーガー」がおすすめです。タンパク質をおさえて豊富な食物繊維を配合したアダルト向きのフード(人工飼料)です。

調理するのがめんどくさいという人におすすめのが「フトアゴゲル」です。ひと手間必要なグラブパイとは違いキャップを開けて搾りだすだけなので簡単に給餌可能です。

ペレットタイプ

カリカリに乾いたドライタイプのフード(人工飼料)です。水や野菜ジュースでふやかして与えることで水分補給も可能です。

これまで与えてきたフード(人工飼料)のなかで、もっとも食いつきがよかったのは「レップカル フトアゴヒゲトカゲフード」です。

ベビー用とアダルト用があるので生体にあわせて給餌します。

カラフルなフードなので嗜好性はいいのですが、フトアゴヒゲトカゲの好きな色だけ食べる技が発動すると人気のない色はかなりロスになります。

その場合は「フトアゴブレンドフード」などの着色されていないフード(人工飼料)を与えてください。

フトアゴヒゲトカゲに与えるサプリ

カルシウム剤

レオレオカメレオンファームのVMCカルシウムシリーズ

飼育下でのフトアゴヒゲトカゲの給餌に必ず必要なのがカルシウム剤です。

とくにベビー〜ヤングアダルトの成長期にカルシウムと紫外線が不足すると骨格形成異常クル病(代謝性骨疾患)になる恐れがあります。

Ca:P比が低い餌昆虫には必ずカルシウム剤を添加しましょう。

我が家で毎回の給餌に使用しているカルシウム剤はレオレオカメレオンファームの「VMCメイン」です。

またカルシウムだけでなく、カルシウムの吸収に必要なビタミンD3やその他ビタミン・ミネラルが配合された「VMCプレミアム」を週1〜2回ほど添加しています。

ビタミンやミネラルはフトアゴヒゲトカゲにとって重要な栄養素ではありますが、摂取しすぎるとかえって害になることがあります。

とくにビタミンD3とビタミンAは過剰症による弊害につながる恐れがあるため、添加しすぎには要注意です。

整腸剤

下痢や便秘など、フトアゴヒゲトカゲの糞の状態が悪いときにおすすめなのが「レプラーゼ」です。

我が家でも下痢が続いたときに使用してみましたが、確かに改善されました。

しかし下痢になるということは、寄生虫や食物繊維不足など何かしら原因があるということです。

サプリはあくまで応急処置とし、不調の原因をつきとめて飼育方法の改善を心がけましょう。

フトアゴヒゲトカゲの餌の量と頻度

フトアゴヒゲトカゲは成長ステージによって与える餌の割合を変える必要があるので、下記表を参考に給餌メニューを考えましょう。

スクロールできます
餌昆虫野菜昆虫:野菜の割合
ベビー毎日2回毎日80%:20%
ヤングアダルト毎日1回毎日50%:50%
アダルト週1〜2回毎日〜週3、4回20%:80%
※餌昆虫には必ずカルシウム剤をダスティングします

あくまで個人的な見解ですが、アダルト以降は健康な生き餌と新鮮な野菜を与えることができればフード(人工飼料)は必要ないと考えています。

フトアゴヒゲトカゲの給餌例

ベビー

8:00起床ライト点灯後、1〜2時間ほどバスキングさせて体を温める。
10:00野菜を餌皿で与えてから、餌昆虫を食べるだけ与える。
14:00野菜を餌皿で与えてから、餌昆虫を食べるだけ与える。
毎日2回

餌昆虫を中心にお腹いっぱい与える

ベビーにはコオロギなどの餌昆虫を中心に毎日お腹いっぱいに与えます。餌昆虫には必ずカルシウム剤を添加しましょう。

体のサイズにあわせて餌昆虫のサイズも大きくしていきますが、大きすぎると消化不良や吐きもどしの原因になるので、やや小さめのほうが安心です。

成長期はとにかく栄養満点の餌をお腹いっぱいに与え、たっぷりとバスキングさせて紫外線を浴びさせ、丈夫な体・骨格を作ることが重要です。

またコオロギなどの餌昆虫にも新鮮な野菜やフード(人工飼料)を与えて、ガットローディングしましょう。

野菜に慣れさせる

ベビーに餌昆虫ばかり与えていると成長してから野菜を食べなくなってしまう可能性があるので、ベビーのうちに慣れさせておきましょう。

野菜はベビーでも食べれるサイズに細かくカットして餌皿で与えます。餌皿に入れっぱなしだと反応しない場合もあるので、手でつまんで目の前で野菜を動かすとパクッと食いつきやすいです。

手から与えることで手への警戒心をなくし、将来的にハンドリングしやすくなるメリットもあります。

もしペレットタイプのフード(人工飼料)を与える場合は、必ず水や野菜ジュースでふやかして与えましょう。

ベビーのうちは興味を示さないかもしれませんが、成長するにつれて食べるようになる傾向があります。空腹時に反応しやすいので、餌昆虫の前に与えるなど工夫をしながら与えてみてください。

ヤングアダルト

8:00(ライト点灯)ライト点灯後、1〜2時間ほどバスキングさせて体を温める。
10:00野菜を餌皿で与えてから、餌昆虫を食べるだけ与える。
毎日1回

野菜を増やしていく

基本的にはベビーと与え方は同じですが、成長するにつれて食べる量がかなり増えていきます。これまではコオロギを好きなだけ与えてきましたが、この頃から野菜をよく食べるようになるので割合を徐々に増やしていきます。

成長期は面白いほどよく食べて、みるみるうちに大きくなります。

引き続きコオロギなどの餌昆虫も与えますが、徐々に与える量を減らして野菜中心の食生活にシフトしていきましょう。

アダルト

8:00(ライト点灯)ライト点灯後、1〜2時間ほどバスキングさせて体を温める。
10:00野菜を餌皿で与えてから、餌昆虫を腹八分与える。
餌昆虫は週1〜2回、野菜は毎日〜週3、4回

低カロリー・低タンパク質を心がける

野菜は毎日〜週3、4回ほど餌皿で与え、餌昆虫は週1〜2回におさえます。

健康なフトアゴヒゲトカゲであれば週1〜2回餌を与えない日があっても大丈夫なので、生体にあわせて調節してください。

餌昆虫の腹八分の量が難しいところですが、我が家では5分で食べきるくらいを目安にしています。

アダルトのフトアゴヒゲトカゲに動物性タンパク質を与えすぎると、肥満だけでなく腎不全・尿酸結石など治すことが難しい病気になってしまう恐れもあるため、できるだけ低カロリー・低タンパク質でバランスのよい餌を心がけましょう。

生体の運動量・体重・体型などを観察しながら餌の内容を調整できると理想的です。

まとめ

フトアゴヒゲトカゲに与える餌の内容は飼育者によってさまざまなので、これといった正解はありません。

とくにアダルト以降の給餌内容は健康管理に直結します。

基本となる餌の与え方をおさえつつ、フトアゴヒゲトカゲの体型・体重・運動量などからベストな餌の与え方を見つましょう。

フトアゴヒゲトカゲの餌 | 昆虫・野菜・フードの種類と与える量や頻度

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次