餌用コオロギの飼育方法とストックケースの作り方

餌用コオロギのストックケースの作り方と適切な飼育方法

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フトアゴヒゲトカゲやレオパ(ヒョウモントカゲモドキ)などの爬虫類の飼育に必要になる餌用コオロギ。

爬虫類沼にハマり飼育数が増えれば増えるほどコオロギの数も増えていくわけですが、けっこうバタバタ死にませんか?

ウォーキー

爬虫類を飼いはじめたころは苦労しました…

我が家では管理が難しいといわれているフタホシコオロギをストックしていますが、適切な飼育ケース(ストックケース)と正しい飼育方法によって以前より生存率が格段にあがりました。

そこでこの記事では爬虫類の餌用コオロギの飼育ケース(ストックケース)の作り方正しい飼育方法を詳しく解説します。

目次

コオロギ用飼育ケース(ストックケース)の作り方

コオロギを正しく飼育するためには、飼育に適した飼育ケース(ストックケース)を作る必要があります。

どんな飼育ケースを作るかによってコオロギ飼育のすべてが決まるといっても過言ではありません。

そこでまずは飼育ケース(ストックケース)の作り方を解説します。

飼育ケース(ストックケース)を作るために必要なものは下記のとおりです。

必要なもの
  • ケース
  • 隠れ家
  • 餌入れ
  • 水入れ(給水器)

ケース

表面がツルツルしていてコオロギが登れない素材

これは絶対条件です。

簡単に登れてしまうような素材だとコオロギたちが脱走し、部屋自体がコオロギハウスになってしまいます。

素材としてはプラスティック一択になるでしょう。

広さと十分な高さがある

ストックしているコオロギの死因の1つにアンモニア中毒があります。

これはコオロギたちの糞尿から発生するアンモニアが原因なのですが、空間が狭いほど充満しやすくなります。

スペースの都合もあると思いますが、できる限り広いケースがオススメです。またコオロギの脱走を防ぐためにもある程度の高さがあるケースを選びましょう。

特にヨーロッパイエコオロギはかなりの運動能力の持ち主なので、壁が低いと簡単に飛び越えてしまいます。

おすすめのケース

上記2つの条件を満たすケースといえばやはり衣裳ケースです。爬虫類ショップでもよく使用されている定番中の定番ですね。

そんな衣裳ケースのなかでも、僕がおすすめするのがこちら。

ニトリの『コロ付き衣裳ケース』

ニトリのコロ付き衣裳ケースです。

これまでさまざまなケースを使用してきましたが、最終的にこちらに落ち着きました。

ニトリの『コロ付き衣裳ケース』のラベル
ニトリの『コロ付き衣裳ケース』のラベル

十分な広さと高さがあり、プラスティック製なのでコオロギがよじ登ることもできません。

そしてコスパが素晴らしく、このサイズでなんと699円(税込)!※購入時の価格です

さすがに安いためプラスティックも薄めですが、コオロギケースとしては十分なクオリティです。

隠れ家

コオロギの隠れ家に使用する卵パック

コオロギが身を隠せるように隠れ家を作る必要があります。

使用するのはこちらも定番の卵パックです。

爬虫類ショップや通販でも購入可能ですが、クレープ屋・たこ焼き屋など卵を大量に消費する飲食店にお願いすると無料でもらえることがあります。

この隠れ家によって飼育ケース内の面積が広がり、より多くのコオロギをストックすることができます。

餌入れ

テラコッタ(素焼き)の餌皿

コオロギの餌入れにはテラコッタ(素焼き)の餌皿がおすすめです。

表面がザラザラしているので、小さなコオロギもよじ登って餌まで辿りつくことができます。

写真の餌入れはダイソーの園芸コーナーで購入したものですが、ホームセンターの園芸コーナーでも購入できます。

給水器(水入れ)

自作した給水器

コオロギ用の給水器(水入れ)は様々なタイプがありますが、なかでもおすすめなのがこちら。

「小鳥タンク」という商品を少しだけ改造しただけなのですが、これがコオロギ用給水器としては最強でした。

給水器の作り方は「コオロギ用給水器(自作水入れ)の作り方と使い方」をご覧ください。

完成したコオロギ用飼育ケース(ストックケース)

衣裳ケースのなかに隠れ家・餌皿・給水器を設置すればコオロギの飼育ケース(ストックケース)は完成ですが、コオロギの生存率を上げて長生きさせるためにはちょっとした飼育のコツがあります。

そこでここからは「ヨーロッパイエコオロギ」と「フタホシコオロギ」のどちらにも当てはまる正しい飼育方法を解説します。

「ヨーロッパイエコオロギ」と「フタホシコオロギ」の違いについては「ヨーロッパイエコオロギとフタホシコオロギの違い」をご覧ください。

コオロギの正しい飼育方法

フタはしない

以前までは衣裳ケースのフタに穴(通気孔)を開けて使用していましたが、空気がこもってしまいコオロギがかなりの頻度で死んでいきました…。

そこでしばらくフタをせずに飼育したところ、生存率が劇的に向上しました。

フタホシコオロギであれば脱走する可能性も低いため、それ以来フタは使用せずに飼育しています。

イエコはジャンプ力が物凄いので脱走に要注意!

また、フタをしたいくらいコオロギがうるさい!という人は、「餌用コオロギの鳴き声がうるさいときの対策方法」で解説している方法を参考にしてみてください。

過密飼育は避ける

コオロギの隠れ家(卵パック)設置例

コオロギは大量に購入したほうが割安で買えるのですが、過密状態で飼育するとかなりの頻度で死んでしまいます。

大量にストックする場合は、飼育ケースを2つに分けるなどしてなるべく過密状態は避けて飼育しましょう。

ちなみにこのサイズの衣装ケースだと100〜150匹くらいまでが飼育しやすいです。

我が家でも飼育ケースは2つに分けてストックしています。

餌は入れすぎない

テラコッタ(素焼き)の餌皿設置例

我が家では1ケースにつき野菜用とフード用の二つ餌皿を設置しているのですが、1日でコオロギたちが食べきれる量だけいれておきます。

とくに野菜をいれすぎるとケース内が多湿になってしまい、蒸れやアンモニア中毒の原因になってしまいます。

コオロギが食べ残した餌はその日中に取り除くことで、蒸れや雑菌の繁殖を防ぐことができます。

給水器の水は少なめに

小鳥タンクで自作した給水器の設置例

フタホシコオロギは蒸れにとても弱いため、給水器から水が漏れてしまったら完全にアウト。

これまで何度か水漏れによる大惨事を経験しました…。

給水器の水はなるべく少なめにいれておき、毎日新鮮な水と交換しましょう。

こまめに掃除する

コオロギの飼育ケース内は糞ですぐに汚れてしまいます。糞を放置すると悪臭や雑菌の原因になってしまうのでこまめに掃除しましょう。

かなり面倒臭い作業ではありますが、毎日やるとやらないではコオロギの生存率が劇的に変わります。

幼齢の飼育は要注意

孵化したての幼齢コオロギ

我が家にはコオロギを餌としている爬虫類が数種類いるため、コオロギを自家繁殖しています。

初期費用もあまりかからず容易に繁殖させることができますが、生まれたての幼齢コオロギはとても弱く飼育方法を間違えると簡単に死滅してしまいます。

コオロギの繁殖方法や幼齢の飼育方法は「コオロギの繁殖方法 | 産卵床の作り方や孵化させるコツなど徹底解説」で詳しく解説しています。

まとめ

爬虫類ショップでは初心者向けに虫かごにはいったコオロギ飼育セット的な商品を販売していますが、かなり狭い空間にコオロギを詰め込むことになるのでおすすめできません。

健康なコオロギをストックすることが爬虫類の健康にも繋がってきます。

常に健康なコオロギをストックするためにも、できるだけ広く余裕のある飼育ケースの使用をおすすめします。

餌用コオロギのストックケースの作り方と適切な飼育方法

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